いまだにコロナ禍での記事になってしまい残念ですが、弊社も2022年4月からやっと会社勤務がはじまり少しホッとしているところです。そして特に関東甲信では1951年の統計開始以降、最も早い梅雨明けとなりコロナ禍と連日猛暑の日々を送っていいますが早く収束してくれることを常に願っております。 

さて、ADC社ブログでは実際20年以上前に描いた過去のフリーハンドスケッチを見て頂き何かの役に立てばと考え毎週アップして行こうとスタートしました。

フリーハンド・スケッチ って? なに!? 

デザイナーにとって、フリーハンドスケッチとは、 それが何であるか? などと意識することもなく、極ごく普通に頭で浮かんだイメージを描く行為なのでしょう。そこで その`仕事スタイル`について考えてみようと。

アイデアの創出時に、諸々の関係性、理由、仕組み、課題項目を`スケッチ`にしているのですが、この創出・理解・関係性などを思考し、コピー紙に描き留めるとき、机に向かい座っているので その机面から頭の距離は近い。云ってみれば `思考`の姿勢なのだろう。PCやタブレットを使う場合もこの体勢でしょう。

昔、車のデザインの会社での経験では、デザイナーはデスクの前に立ち、デスクから充分な距離を取った位置でスケッチを描いた。すなわち手が自由自在に動ける姿勢と距離。さらには、描いた対称を、常に充分な距離を持って眺めることが常識でした。やってみると、これは描く内容のサイズが故もあるのですが、たいへん重要な意味があることに気が付いたのです。 それは形状表現に勢いが得られるだけでなく、常に全体像とそのバランスが、各機能の関係性も、思いもよらないアイデアも。自由な発想が生まれるようなのです。この姿勢での発想作業の意義があるようです。デスクからの距離がメリットになり、その逆の距離、すなわち奥への世界までもが思考の範囲となって、思いもよらないアイデアに気が付くことが結構多いのです。発想の広がりが。

ADC社のこれまでの新しいアイデア、デザインが、こうした発想時の仕事の進め方にもあるのかなと思います。

3D作業の前処理 “Free-hand sketch” は自分のブレインを有効に活用する手段ですね。