ここ数年もの間、よく耳にし、目にする 「直観的デザインとは?」 ということを改めて考えてみたいと。
クライアントとの会議のなかでも、先方の発言のなかで、「直感的に分かり易く . .」というような要求が結構ある。 直感的な理解を促すGUI ??? / デザインの良さが直感できる ??? / 見ただけで直感出来る ???  / その形・画面の図形・操作デバイス を一瞥しただけで、その機能、操作の意味を直感できるデザインに ??? 
こうした議論、要求が クライアント との製品開発のプロセスで耳にし、議論され、解決案が求めれる。 もちろん、デザイナー側にも、長年の間、そうした視点、条件、解決策を目指しているわけですが。要するに、理性・経験に依らず瞬間的な感覚で, その製品の機能、操作の意味や機能を捉えることのできるデザインが求められていることになる。 文章に記述すればそういうことになるのであるが、実際のデザインでこれを実現するのは簡単ではない。

デザイン開発を長年経験してきて思うのは; ‘‘製品そのものの ’ 佇まい’の魅力‘‘ ・ ‘‘使い易さ‘‘ ・ ‘‘取説無しでの操作が可能‘‘ ・ ‘‘誤作動の排除‘‘。 
こうした製品に求められる基本的 ‘‘出来ばえ‘‘ が、 即、ユーザーに伝わるかどうか、気付いてもらえるかどうかなのであろう。 ‘‘直感‘‘ にはいろいろ意味があろう。 創り手、造り手、伝え手、売り手、使い手。プロセスのトータルで夫々の立場での直感を大事にしたい。
日々、デザイナーはそのデザイン価値の直感的理解の実現を目指しているわけなのだが、結構 難しいことでもある。クライアント各社とのチーム・ワークのなかで、彼らの要求、課題を正しく、よく理解するなかでの開発プロセス - 課題検討 / ユーザー分析 / アイディア展開 / 検討・検証のくり返し / 製品としての仕上げ そうしたキチンとしたプロセスを確実に踏むことで、「直感的デザイン」の良さを生み出すことができるのでしょう。

意識しているか、無意識かは別として、デザインの創出時には直感的に手を動かし、考え・知恵を巡らすことが多い。

これも、‘‘直感的デザイン‘‘でありデザイン行為は本能的行為なのであろうか?、、、(笑)