ステイショナリー売り場で、A5版サイズのシステム・ノートがまだ売られているのを見て昔を思い出しました。

1988年、米国TI社のデザイン部門在籍中に発案したシステムノート`reflex` がその当時書店で売られておりました“デザインマガジンF P”に掲載されたこともありました。 当時ビジネスマンの間で盛んに使われていたシステムノートの所謂IT化です。約30年前の昔です。

(A4サイズの電子ノートとA3サイズの拡張ユニット(プリンター、チャットカメラ、電話、メモリーモジュール、バッテリー)を使用用途に合わせて組む合わせができるPCの未来を見据えたコンセプトデザインである。)

コンセプト・デザインということで、少々盛りだくさんの感はありますが、その時代のIT機器の実状に遡ってみてください。 当時、先輩のデザイナーが、世界で最初と言われたラップトップPC Toshiba T1100を購入し、米国出張の多い彼はこれをフル活用していまして. . 重量は4.1kg。 価格は20万円程だったのでは。そうした時代に、より携帯しやすい、システムノートサイズの超小型PCの提案としての`reflex`は社内でも話題になりました。残念ながら製品化はされなかったのですが「デザイン提案」の何たるかに一石を投じたデザインでした。

あれから30年。インターネットのウェブ・ぺージで企業が情報展開を始めてから23年。そして現在。 あらゆる情報の携帯とそのアクセスにはスマートフォ-ンが使われ世界中に蔓延っています。感慨深い進展です。それにしても `人の習性`というのは変化のない部分も多いのもまた事実です。 `ペンでメモをとる`、このことは?? おそらく若い世代を含めて多くの人々の間で、現在でも。

情報の持ち歩き、その始まりは ? . . そして 今。