今年大変な災いとなっているコロナ禍の中、テレワークで通勤がなくなったため川沿いを散歩する機会が増えた。

家のすぐ裏なので便利で健康的でもある。小田原の酒匂川、この川は二宮金次郎の名で知られる二宮尊徳(1787~1856)が子供の時、堤防強化のために子守で貰った200文で200本の松を植えたとのこと。 今ではサイクリングコースがあって、その距離は約9km、その標高差は約60m、西には富士山と箱根連山が望めるなかなかの眺望。この川沿いを歩くと、その時期、時期でなかなか素敵な雑草の花々にめぐり合える。  写真はこの7-8月に見かけたもの。 雑草の花々がこんなに素敵で綺麗だったのかと 気付きました。

左上>オシロイバナ、左下>ホソバウンラン、オオマツヨイグサ、ヒメヒオウギズイセン、ムラサキツメクサ、ランタナ  背景/明神ケ岳と富士山

花の名前も調べてみた。いろんなルートで外国から来たものもあることを知る。花がつかない雑草もなぜかきれいにそして面白く見える。それは葉や茎、枝などの形が豊富の中 ぐっちゃりと混ざっているようでなぜか面白いバランスのとれた合わさりで。自然界の法則による力なのかそのバランスの良さがとても不思議だ。 争いのない世界観。自然の偉大さか。

アカバナユウゲショウ、ワルナスビ、はくちょうそう(ガウラ)、ベンガルタイガー  背景/丹沢山
左上>オニユリ、キバナコスモスx2、センニンソウ、ヒメジョオン 背景/ 螢田町と200本の松そして明神ケ岳

もともと自分は何となく花が好きなのかなと気付いた。おそらく 箱根の山奥にあったデザイン事務所で働いていた時からであろうか。 窓越しに花がよく見えていた環境で仕事をしていた頃、自然に好きになっていったのでしょう。頭の中は超スピードでアイデアを出しまくり、全体イメージをまとめた後フリーハンドによるスケッチ作業、その窓越しには箱根の山と花、、、これも不思議なバランス環境。(笑)そしてふと思ったこと、、雑草も花も、自分も自然界に生きる同じ生命体なのだからたまには共生して見ようと花に話しかけたりすることでとても心が癒されたことを思いだす。

それぞれ特徴のある花のカタチ、咲き方、ある花と似ているものの その葉をみるとまるで違った種類。観察の度合い、進行、深さに限度はない。ある意味、自然の理に則った咲き方、花弁の構造、その形状, 自然が故の ‘‘デザイン‘‘ なのだろう。

左上>ホワイトダッチクローバー、左下>ヤマユリ、ヤブガラシ、コメツブクサと右足

雑草の定義に、さくもつの生産や人間生活を妨害する植物とありますが、人間の心を癒せる綺麗な花は雑草と言ってほしくないですね。

ゆったり、のどかな想いを感じた ‘‘コロナ禍‘‘ の夏。