この先、どのような研鑽が デザインナーに求められるのでしょう?

コト、モノのデザインにたずさわって 思うことは, ‘人の習性‘ への理解の大切さふと思ってみました。デザイナーの教育のことを。ちなみにデザイナー教育を受けられるところといえば;

    専門学校のデザイン科    

    高専のデザイン科

    芸術・美術系大学のデザイン科

    工学・技術系大学で学びながらデザインを学習

このどれが良いということはなく、むしろ個人々の力量とセンスに左右されるといえるでしょう。 何がデザイナーとして必要な素養なのか? たいへん難しい課題です。 

    ‘モノ‘、‘コト‘ をよく理解出来る素養、

    ‘しくみ‘ を考え、

    ‘人の習性‘ を理解し、さらには、‘人‘ そのものへの興味、

    そして、製品として、美的な最終形状にまとめ上げる力量。

最後にとても大事かと思うことですがとにかくモノなら何でも興味を示す性格。

それぞれの教育機関で研鑽し、仕事の経験のなかで磨かれていくデザイナー達。その力量の幅の広さはすざましいものが。ため息の出るような巾なのでしょう。現存する美大、デザイン系大学・専門学校では、工業デザイン、プロダクトデザインを教えているわけですが、いったい 何を学べるのでしょうか? 若いデザイナー志望の学生は何を考え、何に興味を持っているのでしょうか? 彼らの面白がるテーマは?

どの大学でもデザイン教育ではデザインナーの役割である 企画立案, コンセプチュアルな構想の出来る人材の育成に力をいれているように感じます。これが理由かどうかは不確かなのですが、企業に入り、現場では ‘‘構想・コンセプト‘‘ はそれなりにまとめますが ‘‘造形的洗練度、スタイリングの質‘‘ において、その力量が乏しすぎるという例が多く見受けられるようになってきた。

そこで想うのは; デザイン教育の場で、2通りのコースに分けて教育していくという考え方はどうなのかな?と思う。

  1. 社会性ある事業経営を想定したうえで、プロダクトデザインの構想、デザインディレクション、デザインコンセプトを構築できる教育コース
  2. デザインディレクション、デザインコンセプト以降のプロセスであるコンセプトの具現化、そしてユーザビリティを満足したフォルム化(手作り工作/3Dモック制作)などのモノづくりを主に学べる、そしてプロダクションへの移行につながるアイデアと手法を学べる教育コース。

そして昨今主流になってきた企業とのタイアップ型実体験教育などが上記1と2にも当然必要かと思う。

卒業後は、実際に企業に所属し、デザインプロジェクトのなかでの仕事(教育)が重要なファクターといえます。OJT (on-the-job training), 大昔からその大切さが云われています。

教育とはエンドレスな世界なのかもしれません。

これからのデザイナーに求められる素養、能力は?そして、開発プロセスはどう変化していくのだろうか。 na?